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大阪本社・加工場
2024.06.13
【世界最高級の石材】「庵治(あじ)石」とは?ブランドとして認識されている理由・作り手の想いは….
庵治石。
国内の銘石の中でも最上級の位置づけとなる石材で、その価値は世界にまで及んでいます。
香川県高松市にある「庵治町」は人口にすると7000人弱程の小さな町なのですが、そこで世界中の石工・アーティストが羨望の眼差しを向ける庵治石が採石されます。
しかし、なぜ庵治石がそこまでたくさんの人を魅了し、憧れを集めるのかを知っている方はそこまで多くないのが現実。
ブランドを作り上げている根底には、”ブランド”という漠然としたモノを裏付ける確かなものが存在しています。
庵治石が”世界最高級”と言われる所以、そこに込められた職人の方たちの想いをご紹介いたします。
庵治石とは
庵治石は、世界最高級の石材として知られる御影石(墓石として使われる石)の1つです。
中でも特筆すべきは、「斑(ふ)」と呼ばれる模様が表面に浮かぶ唯一無二の個性。
「斑」がはっきりしていて目が細かいものが”細目(こまめ・さいめ)”と分類され、庵治石の中でも特上として扱われています。
次に挙げられる特徴は「硬さ」。
「モース硬度」という硬さの水準では、水晶と同じ”7”を観測するなど石材の中でも異質の材質を誇ります。
お墓においては、正面文字など彫刻する場面が多くなるのですが、100年雨風に打たれても崩れません。
以上の2つの特徴は、庵治石しか持ちえないものでありつつも人を惹きつけることから”特別な石材”としてのポジションを築き上げました。
庵治石が「世界最高級の石材ブランド」と呼ばれる理由
とはいえ、庵治石の価値は単に石の材質・個性に留まりません。
そこには石材業界に携わる私たちですら想像できない程の長い歴史や、受け継がれてきた伝統がありました。
庵治石の「大丁場」とは
香川県庵治町と牟礼(むれ)町にある「五剣山」。
その周辺には、庵治石を産出する「丁場」と呼ばれる採石場が点在しています。
最盛期はかなり多くの丁場があったそうなのですが、現在は石材需要の衰退により残っているのは4件。
その中でも、上でお話しした庵治石の特上ランク「細目」が産出されるのが「大丁場」になります。
高松藩の時代から受け継がれていて、約500年の歴史が紡がれている今でも、庵治で一番良質な石が取れる丁場として大切にされています。
庵治石の作り手の想い
庵治石に携わる職人の方々の間で一貫している理念は“伝統の徹底”。
現在、大丁場を仕切られている「(株)オオクボエンタープライズ」の大久保一彦さんは、
庵治石は材質で、ブランドを作り上げているのは500年の歴史に裏打ちされた山の職人の総合力
と述べていました。
現に、原石を採石したとしても、割る所が数mmずれただけで1000万円の価値が無くなってしまうこともあり、100回やって100回理想的な割り方をするには10年以上の月日がかかると言います。
常に”山から頂いている”という自然への畏怖を忘れないようお祈りを捧げる日を設けており、どこに出しても恥ずかしくない極上だけを形にするという信念の徹底が「庵治石」をブランドにしています。
最後に
「庵治石はすごい」と一口に言われている裏側には、日本の職人の真髄が秘められていることをお分かりいただけましたでしょうか。
”世界最高級の石材”の名誉は石の魅力だけではなく、死と隣り合わせの丁場という環境で庵治石を届けたいと尽力する職人の方々や、もっと広めたいと奮闘する石材店ならびに携わる方々によって支えられています。
大阪石材は、今回ご紹介した大丁場の麓にて「re産サロン」というサロンを構えさせていただいており、ご希望の方にはより庵治石を知っていただける環境を整えております。
今回ご紹介した内容で「庵治石を見てみたい」と思われた方は、ぜひ大阪石材までお問い合わせください。
お気軽にお問い合わせください
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